新型インフルエンザ(A/H1N1型)の状況(2009-6/29)
流行情報
・6月26日のWHOの発表によれば、新型インフルエンザの患者数は59,814名(死亡者数263名)となった。南半球のアルゼンチン(1,391名)、チリ(5,186名)オーストラリア(3,280名)で患者数が増加している。とくにアルゼンチンでは21名の死亡者が確認されており、患者数から単純計算した致死率は1.5%になる。
http://www.who.int/csr/don/2009_06_26/en/index.html
・米国CDCは6月25日までに確認された患者数が27,717名であると報告した。実際は全米で100万人近くの患者が発生している模様である。インフルエンザ週報(6月26日発表)を見ても、6月になって検出されているA/H1N1型ウイルスの患者数は、あまり減少していない。
http://www.cdc.gov/h1n1flu/update.htm
http://www.cdc.gov/flu/weekly/
・日本では6月28日までに1,149名の患者が確認された。最近は毎日20~30名の患者が発生しており、海外渡航者は半数以下で、大部分は国内で感染した患者である。なお、現行の患者を全数把握するシステムは7月中旬までとなる。
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/epi2009/090626epi.html
対策情報
・米国の労働省は6月25日に職場での新型対策の指針を発表した。これはリスクの低い職場(オフィスなど)での対策を提示したものである。患者に濃厚接触した職員については欠勤させることなく、通常どおりの勤務をしながら健康監視をするようにと書かれている。また、職場でのマスクの着用については、職員が患者に接する場合にのみ推奨している。
http://www.cdc.gov/h1n1flu/guidance/workplace.htm
・外務省は6月23日に中国での検疫強化措置に関する注意喚起を発した。中国の空港では入国時に、発熱のある者を最長1週間にわたり停留する措置がとられている。日本人渡航者もその対象となるため、事前に心得ておくべきとしている。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009C211
コメント
6月も終盤になっているが、北半球での新型インフルエンザの流行は、鎮静化の気配はあるものの、一定の患者発生が続いている状況である。インフルエンザウイルスは高温多湿の気候であまり流行しないとされているが、今回のウイルスは相当に感染率が高いのだろう。また南半球のアルゼンチンやチリで死亡者数が増えている。これはウイルスの病原性が高まったというよりも、医療環境の問題が影響していると考える。
(文責 濱田)
